強く安全な社会のために
~エージェンシーソフトの取り組み~
全国の高校・専門学校において、将来の建築・土木業界を 担う若い力の育成に協力しています。
土木建築という仕事は、わが国の根幹を作り維持する大事な仕事です。想定される大震災や、社会インフラの老朽化を考えると、これからより重要さが増してくると言えるでしょう。是非とも力のある若者に将来をになって欲しいものです。
しかし、建設業の方々と交流する中で、若手がなかなか入ってくれず、現場では高齢化が進んでいるという嘆きをよく耳にしていました。また、年々競争が激しさを増し、入札に勝ち抜くにはよりシビアな積算が必要とされるようになってきていました。
疲弊する現場がこのままでよいのだろうか。同じ土木業界の一員として、弊社ができることはないか社内で協議した結果、平成21年より、高校・専門学校などの教育現場で、若い人に積算の授業を行ってはどうかと提案し協力を申し出る取り組みを始めました。
業界の談合・癒着に対する世間の風当たりが強かったこともあり、当初は「学生にお金に関することを教えるのはタブーである。そもそも、学生に積算なんて必要ない。」という反応ばかりでした。
しかし、1年が過ぎる頃に「これからの土木教育を考え、まさに必要だと思っていた。」という1人の先生と出会ったことをきっかけに、次々と出会いが広がっていきました。
今では全国33の高校・専門学校と積算の授業の協力体制を作るまでになり、現在も新たに5つの学校で準備が始まっています。また心強いことに、提案を重ねてきた、土木教育に関する学校・専門学校それぞれの全国団体でも、団体をあげて積算教育を進めて行こうという流れができつつあります。
平成25年には、文部科学省委託事業 「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業」の一環として、計6日間、18時間の積算授業の依頼をうけ実施しました。さまざまな方面で積算教育の必要性が考えられ始めてきたことを実感しています。
これからも、強く安全な社会づくりのための一助になれるよう、取り組みを進めていく所存です。
協力中の高校・専門学校の所在都道府県
(平成27年6月現在・33校)
青森1、岩手2、秋田2、宮城4、
栃木2、山梨1、新潟1、富山1、
石川1、長野1、静岡1、
愛知2、三重1、大阪1、
兵庫1、高知1、福岡5、
熊本1、長崎2、宮崎2